[2000.08.30]
  次世紀のスポーツ観戦


 ▼スポーツ・スタジアムもワイヤレス対応へ(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20000829305.html


 スポーツスタジアムという名の,私のためのゲームスペース。あなたはヘッドコーチになるか,クォーターバックになるか,はたまたオーナーとして見守るか。スパイラルパスの落ち行く先を決めるのは,あなた。

 スリーコム社は,アメリカン・フットボールNFLのサンフランシスコ・フォーティーナイナーズの本拠地であるスリーコム・パークで,観戦者にワイヤレス機器を貸し出し,食べ物を注文したり,選手の成績を調べたり,友だちと連絡をとったりできるようにする。

 まぁ食べ物を注文するとかいうような目的は置いといて,観客が皆,ワイヤレス機器を身に付けている様子は興味深いかもしれない。その機器で,データを瞬時に呼び出せたるすると,「スポーツ観戦」というものの未来に,いろいろな想像をかき立てる。たとえば,多くの米国人にとって合衆国大統領よりもなってみたいもののひとつに,スーパーボールのヘッドコーチがある。アメフトのフィールドには,他のスポーツにないほどの情報がやり取りされる。フィールドサイドにいるヘッドコーチ,スタジアムの最上段にいるオフェンスとディフェンスのコーディネーター,そしてフィールドのど真ん中にいるクォーターバックが,無線を利用し,ヘッドセットでやりとりをしている。ヘッドコーチは,すべての情報を手元に置き,戦況を目の前に見つめ,コーディネーターの意見をくみ取り,指揮をとる。基本的には,「戦術」のゲームであり,展開はヘッドコーチ次第,といってもいい。もし,スリーコムのワイヤレス・デバイスが,そんな人々の欲望を触発するものとなれば…。

 ゲーム店の店頭では今,スクウェア社の「劇空間プロ野球〜AT THE END OF THE CENTURY 1999〜」のデモで見かける。これがゲームとして楽しいのかどうかという疑問は湧くが(デフォルメのないマンガはマンガではない),リアリティをもった観戦するべきものを操作できてしまう違和感を感じる。そして,今までの「スポーツ観戦」での楽しみを大きくひっくり返す何かが,スリーコムのワイヤレス・デバイスと劇空間プロ野球というゲームにはあるような気がする。観る楽しさを一歩深めた,観戦の姿がありそうな気がするが,どうだろう。それがどのような形となって現れるのか,想像も付かないけど。


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